人が住居を構えると、そこを中心とした一定のエリアに生活の場ができます。もちろん、職場が住居から離れていて、買い物も遠くのスーパーに車で出かけるひとにとって、住居を中心とした生活の場はほとんど必要のないものかもしれません。そんな人でも、自分の住居の周囲の環境が、美しく、静かで、安全であって欲しいと願わない人はいないでしょう。
地域の環境、防犯防災、子育てと教育、お年寄りの生活・介護、私たちが生活していく上で生活に密接に関係してくる分野においては、行政に依存しているだけでは解決できない課題や、そこに暮らす人たちが対応した方がずっと上手に効率よくできる仕事があります。
生活を共有する人たちが、自分たち共同の利益のために、そういった「身近な仕事」を行っていくことは、私たちが本当に豊かな暮らしを営む上で、欠かせないものではないでしょうか。
これら近隣の共同の利益のために連携し、支えあう地域の組織として、日本社会に定着しているのが自治会・町内会であり、最近ではコミュニティということばでの表現もみられます。(自治会・町内会も広い意味ではコミュニティです。)
なお、自治会は地方によっては町内会や町会と呼ばれ、自治会の集合体もしくは連合体の代表を連合会長と呼んでいることが多いのですが、地方では区長という場合もあります。また、宝塚市や兵庫県では町内会ではなく自治会という呼称が一般的です。
いろいろな人間関係の一つとしての自治会
私たちは、震災を通して、助け合い支え合う人間関係の大切さを学びました。こうした人間関係を日頃から自分の周りにたくさん持っていることが、いざというときのためになるのではないでしょうか。ボランティア活動などのグループも趣味のサークルも、こうした人間関係の一つですし、同じように自治会も近隣の地域に生活する者同志の人間関係の一つです。
* 順不同